チューハイとハードセルツァーとクラフトビール
2022年7月15日
こんにちは!中の人です。最近ちょっと気になっていることを書いていこうと思います。

さて、みなさんはハードセルツァーを知っていますか?


クラフトビールを飲む方だと聞いたことある人も多いと思いますが、知らない方のために一言で表すのであれば「アメリカ版チューハイ」です。とは言え、もちろん日本のレモンチューハイなどとはいろいろ違います。

まず「セルツァー」という単語自体はただの炭酸水やフルーツエキス入り炭酸水のことを指します。低カロリーを謳っている商品も多く、昔アメリカに留学をしていた時にホストファザーがカロリー&糖類ゼロのライム風味セルツァーよくを飲んでいました。La Croixなどがセルツァーの代表銘柄です。

その「セルツァー」にアルコール入りを意味する「ハード」という言葉がついて「ハードセルツァー」となっています。ですので、ハードセルツァーは「アルコール入りジュース」というよりは「アルコール入りフルーツ風味炭酸水」という説明がしっくりくると中の人は考えています。


また、主にウォッカなどの蒸留酒がアルコール源となっている日本のチューハイに対してハードセルツァーはサトウキビなど由来の糖を発酵させてアルコール源としているのが特徴ですが、その話を始めると長くなるので詳しいことは今回は割愛します(笑)

実はこのハードセルツァーがここ数年でアメリカで急成長を遂げています。その勢いは凄まじく、アメリカの大手ビールメーカーだけでなく、有名クラフトブルワリーも続々と参入しています。
  
↑あるアメリカの酒屋さんにあったハードセルツァー、スプリッツァー、カクテルなどのRTD専用ウォークイン冷蔵庫

例えばアメリカ2大ハードセルツァーブランドのうちの一つ、TRULY(トゥルーリー)というブランドはSamuel Adams Boston Lager(サムエルアダムスボストンラガー)で知られるBosotn Beer Comapny(ボストンビアカンパニー)が所有しているブランドです。

その他には大手ビールメーカーが各社のビール銘柄を名前に冠したBud Light Seltzer(バドライトセルツァー)やCorona Hard Seltzer(コロナハードセルツァー)というブランドを展開しています。

↑BUD LIGHT SELTZER

これを日本で例えるとスーパードライチューハイや一番搾りチューハイといった商品が発売されるようなもので、いかにアメリカのビールメーカーがハードセルツァーに力を入れているかがわかると思います。

↑Untiled Artというクラフトブルワリーが作るハードセルツァー

↑元々缶入りのモスコミュールなどはありましたが、そのカクテル風味?の糖質ゼロハードセルツァー

実は日本にもハードセルツァーは輸入されており、サッポロがWATER SOURという国産ハードセルツァーを発売したりと、日本にもハードセルツァーという言葉、製品が入ってきています。

ですが、そもそもチューハイという文化がある日本にハードセルツァーを持ち込む意義はどこにあるのでしょう?

日本ではアルコール度数は低めの3%からストロング系の9%、甘さもジュースのようなものからドライなものまで多種多様なチューハイが低価格で販売されています。一方、アメリカのハードセルツァーに日本のチューハイのようなバラエティはまだなく、低カロリーやゼロシュガーを謳っている商品がほとんどです。

また、アメリカではここ数年で新たに出てきたハードセルツァーがクラフトビールの市場へ浸食してきている印象があり、クラフトブルワリーもハードセルツァーを無視できずに製造に乗り出すところも多いのが現状です。

しかし日本にはすでにチューハイがあり、日本のクラフトブルワリーが今後新たにハードセルツァーに挑戦する事例はほぼないと思います。

中の人は日本でハードセルツァーがどうなっていくのだろうと考えるのではなく、日本のチューハイが海外に出ていったら面白いんじゃないかと考える方が有意義だと思っています。

実際、日本にきた外国人がレモンチューハイにハマっているのをよく見ます。皆さんはチューハイ、ハードセルツァー、クラフトビールがお互い影響し合いながらそれぞれどのように進展していくと思いますか?

今回はここまで。
それではまた。Good day everyone, 乾杯!!  

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