ツウに刺さるBEERな小話!ビアマップスセミナー第5弾:「税金」編
2025年8月15日
どうも醸造マンです!中の人として久々に登場です(中の人は何人いるの?とよく聞かれます)
さて、前回の「容器」編で少し原料から離れたテーマになりましたが今回も少し変わったお話しを...今回のビアマップスセミナー第4弾のテーマはずばり!「税金」!
日本国民の義務となっている、納税。一番身近なものは消費税でしょうか。
もちろんビールをお店で飲むときや、ボトルショップで缶や瓶を買うときにも10%の消費税がかかっていますが、それ以外にもお酒には酒税という税金がかかっています。今回はそんなビールに関する税金に関して紹介していきます!
さて、みなさんは日本ではお酒を造るのには免許がいることを知っていますか?
クラフトビールの本場のアメリカでは自宅でビールを造るホームブルーイングが人気を博していますが、日本で自宅でお酒を造るのは違法なんです。そのため、日本にある全てのブルワリーは開業時に製造免許を取得しています。
なぜ税金の話でいきなり製造免許の話をしているのか...実はお酒の製造免許を管轄しているのは、「国税庁」なんです。
ブルワリーは免許取得後も仕込み、原料在庫、パッケージング、出荷などを帳簿に記帳し、毎月税務署に酒税額を申告し支払いをしているんです。製造免許取得後通常数年は1年ごとの更新制なので酒税を漏れなく申告して支払いをしないと、免許を更新してもらえなくなってしまいます...それぐらい密接に関連しているブルワリーと国税庁。どれだけブルワリーにとって酒税が重要なものかおわかりいただけたでしょうか。皆さんが想像している以上にブルワーの人たちは税務署と日々やりとりをしているんです(笑)
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ここからは皆さんがビールを飲むときに実際に払っている税金に関して計算してみましょう。
まずはこちらの画像を見てください
※財務省ウェブサイトより抜粋

2025年時点ではビールは350ml換算で63.35円。これは181,000円/1000Lです。
また、画像にもある通り来年2026年には155,000円/1000Lに減税になるのですが、今回は現状の18.1万円/1000Lで計算をしてみたいと思います。
※日本のクラフトビールブルワリーは発泡酒免許で製造しているところも多いですが、画像の中にある発泡酒ではなく、ビールと同じ税額を払っているものがほとんどです。ここは麦芽使用率が関係してくるのですが、詳細は割愛します。気になる人はchatGPTに聞いてみてください!

また、画像を見てお気づきになった方もいるでしょう。ビール類の税金がいかに高いかを...
現時点では1000Lあたりの酒税がビールは18.1万円に対して日本酒やワインが10万円、チューハイ類にいたっては8万円です...
なぜ....全国のブルワーとビール飲みの悲痛な叫びが聞こえてきますね...そう、ビール飲みは高額納税者です(笑)
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話がどんどん脱線していきそうなので実際の計算に戻ります!ビアバーで飲むパイントを今回は480mlとして計算していきます。
税込1,600円として売られているビールを一杯飲んだ時に皆さんは実際にどれだけの税金を払っているのでしょうか。
まずは酒税。こちらは前述のとおり、18.1万円/1000Lなので480mlに換算すると86.88円になります。
次に消費税が10%かかっているので税込1600円の消費税は145.5円となります。

合計すると約232円!
支払っている金額のうち約15%が税金となっています。

他のお酒も含めると中の人は年間いくら酒税をはらっているのでしょうか....考えるのが嫌になってきたので今回はここらへんで終わりにしたいと思います。
次回の話題は何にしようかな...
それではまた。Good day everyone, KANPAI‼ 
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